陸自招集訓練(5日目)
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仕事は午前中まで、午後の新幹線レールスターで新山口駅へ、新山口駅に着くと、山口方面への列車は1時間1~2本なので、路線バス(防長バス)に乗る、30分ほどで自衛隊前というバス停に着きました。
大きく古い八幡神社の前を曲がり、東を向くと陸上自衛隊第13旅団山口駐屯地の正門が見えます。
初めて訪れる駐屯地なので正門を一見し確認した後、近くの喫茶店で最後の美味しい珈琲を飲みました。
出頭すればしばらく不自由な囚われの身です。
石破防衛大臣の招集訓練通知と予備自衛官手帳、印鑑を担当助教のエフ1曹に提出、教場で装具一式を受領し、隊舎の部屋に入ります。
十畳ほどの部屋には、質素な2段ベッドが八つ並びます。
隊舎では、幹部(士官)は個室を与えられることがありますが、陸曹(下士官)、陸士(兵)は大部屋です。
ベッドひとつ、ロッカーひとつが、自分の場所となります。
受領した装具の整備をします。
鉄帽(てつぼう)、中帽(なかぼう)、弾帯(だんたい)、半長靴(はんちょうか)、雨衣(あまい)、外被(がいひ)など明日からすぐに使えるように準備するのです。
自衛隊では、靴紐の結び方、あご紐の結び方、弾帯やベルトの長さの調整の仕方、それぞれ決まったやり方があります。
装具の調整が終わり、次はのべ床(ベッドメーキング)をします、こののべ床も決まった方法があり、毛布、シーツ、シーツ、毛布・・・という順番と折り方、挟み方など決まった方法があります。
これらのことは、入隊時に教育中隊でみっちり教え込まれることで、最初はとても大変です。
今は普通に、たんたん黙々とこなす自分に苦笑します。
「いったい何が大変だったのだろう、営内での普通の生活、そのものなのに」、と今は思います。
23時に寂しげなラッパの音が鳴り、消灯です。
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同じ陸上自衛隊・中部方面隊の予備自衛官のNさんが訪ねてくれました。
Nさんは陸曹になる前の訓練を一緒に受けた、同じ釜の飯を食った仲間です。
この方、語学(英語)職種の自衛官なのに、先年は伊丹駐屯地で通信職種の招集訓練を受けたそうです。
一方、私は通信職種ながら、普通科としての訓練や演習にしか参加できていませんでしたので、Nさんのお話はとても参考になりました。
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上の句は忘れたが、或る日、軍務に出かける夫に、妻が玄関で帰りの時間をたずねると、
「・・・ 帰りし日の 無きと言う」
私は、召集令状(招集通知)を受取っても、出かける時は家人に、
「行って来ます。」
と言う。その度に、日本が平和であることの有り難さを感謝する。
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